『きょうと・人・まち・であいもん』
番組ブログ第3弾!


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2013年05月05日

2013年5月4日放送 粟田学区・空家が発生しない魅力的なまちづくり

△▼△5月は「粟田学区のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:赤ア建築研究所
    まちづくり大学教授
    赤ア 盛久さん

akasaki.jpg 粟田学区(東山区)には、現在100戸以上の空家があります。この地域で住宅や店舗を探している方は多いのですが、市場に出ていない空家が大半です。相続問題で所有権が分散していて複雑だとか、建物が古くて補修するには資金はないけれど先祖代々の家だから売りたくはないとか、昔の借家法でいい経験がないので貸したくない、道路が狭く建替えが不可能などさまざまな理由があります。
 そのような空家を例えばゲストハウスやシェアハウスなどで再生できないかということで、今までと違ったかたちでより価値のあるものにして再利用する提案をしています。
 「空家をなくす・再生する」というのはあくまでも対症療法であり、根本的には「空家が発生しない」ために魅力的な「まち」にすることが大切です。もともと粟田学区は白川あるいは東海道沿いにできた集落で、白川を中心に地域のみんなの心をまとめる意図でまちづくりが始まっています。白川がきれいな理由は我々の先輩が寒い冬も川に入って掃除をしていたからで、その意志を継ぐ「白川を創る会」を自治連が中心になってつくりました。「創る会」というのは「守る会」ではなく更に価値をつけるという意味があります。住民の方の全員にアンケートをしたところ、9割の方が白川に関心を持っていることがわかりました。
 ここには、京都で一番古い道標や近代的な水車を利用した施設の跡もあります。それらを整備して新しい散策路として、三条や祇園から岡ア公園あたりまで歩いてもらえるような地域にできたらなとみんなで話し合っています。今年の試みとしては白川全体の過去と現在と将来のジオラマを作って、この町をどうすべきかを話し合っていきたいと思っています。まちづくりは住民の方が中心になってすることが一番だと思います。


★☆★ 教えてスペシャリストさん ★☆★
「断熱の役割について」
有限会社 巧人舎 代表取締役 大田 勝さん

ohta.jpg 「巧人舎」 という社名は、専門分野に特化した建築屋として、地元の方にイメージしてもらいやすいようにと付けました。従来からの木造や鉄骨造建物の外壁工事に加えて、現在では各種断熱工事に注力しています。施主様に建物に合った断熱方法を提案して、自社で施工までを行う、京都市内では唯一断熱に特化している事業者です。
 エコポイントなど環境への意識の高い方にお奨めするのは、色々な種類の断熱材を組み合せて建物全体をすっぽりと包むような、経済的でトータルな断熱方法です。国としても、CO2排出量削減やエネルギー消費低減の必要性から、2020年に向けて新しい基準をつくり、省エネ住宅や低炭素住宅の建設を推めています。わが社ではいち早くその動きに向けた提案をしています。
 断熱には、外側からの対策と内側からの対策の2つがあります。外側は建物を覆う方法ですし、内側は建物にできたスキマを埋める方法です。スキマがあると断熱効果が生まれないばかりか、結露などの原因にもなり、構造体を傷めることにもなりかねません。また、夏が蒸し暑く冬に底冷えのする伝統的な京町家でも、適材適所の断熱を提案しています。畳の下地の床断熱などをしっかりすれば、随分と快適に住まうこともできるようになります。





☆本日の担当:中村真由美

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2013年04月28日

2013年4月27日放送 三条特集

「伝統を新しい形で伝え、まちを元気に」

ゲスト:Pagong 代表取締役
    亀田 和明さん

kameda.jpg もともとは大正8年創業の着物を染めていた工場であったため、昔からの美しい柄の図案がたくさんありました。もっと若い方に和服の柄の良さを知ってほしいと思い、それをアロハシャツなどのお洋服に仕立てています。昔の柄はなにかパワーがあって、元気が貰える気がします。ある時、三条の木屋町で若い女性がうちの鶴の柄の真っ赤なシャツを着て立っておられるのを見かけました。シャツの前をくくって素敵に着こなしておられました。数日後また、70才以上だと思われるおじいさんが、それと全く同じシャツを着てコーヒーを飲んでおられるのを見かけました。どちらもとても似合っておられ、私達には和柄を好むDNAが流れているんだと強く感じました。
 最近、この三条当たりで頑張っているお店に声を掛けて「京獅子舞プロジェクト」というのを立ち上げました。獅子の胴幕にそれぞれのお店のオリジナルの柄の布を使っていて、とてもカラフルな獅子たちです。獅子舞はおめでたい伝統芸で、獅子に噛んでもらうと無病息災とか知恵がつくとか願いが叶うと伝えられていて、私たちが賑やかな曲に乗って現れると驚いて喜んで集まってくださいます。5月5日には文化博物館の前で舞います。御座敷や結婚式に呼んでくださるることもあります。また、7月にパリで行われるジャパンエキスポにも出演する予定です。日本の着物の柄と同じように、もっと獅子舞についても勉強を深めて、日本の伝統の新しい展開にチャレンジしていきたいと思っています。





■□■ 会員紹介 ■□■
「ひとつひとつ面白くて有意義な仕事をしていきたい」
 松尾(株)松尾大地建築事務所  松尾 大地さん

matsuo.jpg 建築士会では青年部会相談役と広報編集委員会委員長を担当しています。仕事は設計事務所と不動産仲介会社を経営しています。
 住宅の設計、お寺や茶室、町家など和風建築の仕事をすることが多いです。良い大工さんと出会え技術を教えて貰いながら、本を読んで研究し良いものを作る努力をしています。茶道は母が遠州流をしていたこともあり、
遠州流を将来習ってみたいと思っています。京都だよりの取材で行った一休宗純の住まい「 虎丘庵」が
シンプルで格好良く、ローコストなる建物はどんなものかということの手本になると思いました。これからの仕事に生かしていきたいです。ひとつひとつ面白くて有意義な仕事をしていきたいです。





☆本日の担当:内藤郁子・大霜英子


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2013年04月14日

2013年4月13日放送 街に、書を。人々と、呼応を。


ゲスト:書家 川尾 朋子さん

kawao.jpg パソコン、スマートフォンでコミュニケーションをとるようになり、人が書いた肉筆を見ることが少なくなってしまった現代において、人間が書いた活きた線や点、文字をもっと見てもらいたいと、パフォーマンスや展示を行っています。
 作品のテーマは「呼応」です。点と点の見えない空中での筆の軌跡を想像できる作品に取り組んでいます。それは古典を摸写する臨書から発想を得ました。2次元のものを摸写するときも3次元として捉え、空中での筆の動きを想像しなければ書くことができなません。それだけでなく、時代背景、人となり、その時の感情などを想像することも重要だと感じたからです。
 点と点の間を想像することで、人と人、人とモノ、人とコトなど2点の間を想像することのきっかけになればと考えています。そして、私自身も作品を通して人々と呼応できたらと願っています。

kawao_1.jpg kawao_2.jpg
(左)京都府建築士会60周年記念事業においてのパフォーマンス「陽気」
(右)新京極商店街 誓願寺前に3月8日から5月6日まで展示された「心」 
       

★☆★ 教えてスペシャリストさん ★☆★
「造園の仕事」

ゲスト:花豊造園(株) 会長
    山田 昌次さん

yamada.jpg 街路樹などは、通行の障害が予測される場合は状況に応じて剪定します。しかし、公園や庭などの樹木は、植物の生育と季節を考えて剪定や手入れをすることが大切です。特に切り過ぎたりして無作法になるのは避けたいですね。手入れのポイントは、水を枯らさないように注意し、時にはエサ(栄養)もやり、根廻りの雑草を取り、周辺を綺麗にし、植物を可愛がることが大切ですね。
 子どもさんにも教え、代々、植物と人間が一体感を持って暮らすことを実感して欲しいですね。植物は「いのち」があり、手を掛けると元気に育ちます。根回りは余裕を持たせて水を遣りやすくしてください。特に夏は、木が苦しまないようにしてください。水は遣り過ぎでも少な過ぎてもいけません。計画的に手入れをしてください。
 落ち葉はゴミではありません。人間の感性を育む大切なものです。植物は自分自身で要らなくなった葉を落とします。しかし、落ち葉は腐葉土を作るのに大切なものです。代々、良い腐葉土を作る為にいろいろ工夫し、人間も成長してきました。新緑も素敵ですが、落ち葉は秋を感じさせてくれます。落ち葉を踏む音は爽やかです。感傷として皆さんの胸にしまっておいて頂きたいですね。





☆本日の担当:中田 哲


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2013年04月09日

2013年4月6日放送 次世代モビリティ「吉田いす」開発と今後


ゲスト:(株)メックデザイン
    井上 和夫さん

inoue.jpg 矢沢永吉、ユーミンをはじめとするコンサートの照明デザインをしてきましたが、小学校の同級生で飲み仲間の吉田君が筋ジストロフィーを患って余命5年と聞き、彼のために電動車椅子を製作するようになりました。
 当初は全くの素人でしたが、デザイナーというユーザーの要望を拾う職能と、照明器具という特殊機械を扱ってきた経験を活かして、建築家でもある吉田君の注文に応えていきました。吉田君と要望をやりとりしているうちに、結果として「吉田イス」と呼ばれるデザイン性と機能性の高い障害者用電動車椅子を開発するようになりました。取り組みを始めてから5年、吉田君のためだけの電動車椅子作りから、一般ユーザーも取り込んだ開発・製作をしようと法人化をしました。
 日本では電動車椅子の市場は年間約3,000台と小さく、大手メーカー1社が80〜90%のシェアを占めているため、国内では汎用性の高いパーツが少ない状況にあります。また価格が公費補助によって誘導される傾向にあるため、機能重視でかっこいいとは言えず、前向きな気持ちにさせるデザインがない現状となっています。この現状を少しでも改善していくためには、クリエーターがユーザーである障害者の気持ちに心を寄せたものづくりをすることだと考えています。
 今後は、これまで松戸市の特別支援学級で実証してきたように、寝たきりの子供たちが電動車椅子に乗ることによってQOL(生活の質)が改善し、気持ちが前向きになるテラピー効果について、大学機関と連携して医療工学分野へのアプローチも視野に入れた取り組みをしていきたいと思っています。


★☆★ 教えてスペシャリストさん ★☆★
「造園の仕事」

ゲスト:花豊造園(株) 会長
    山田 昌次さん

yamada.jpg 安政6(1859)年創業です。当時は、花や植木の栽培、燈籠などの石の製品などを作っていました。5代前くらいから大宮五条下るに会社を構えています。
 近くの西本願寺や御所・桂離宮・修学院離宮などの歴史的建造物の庭の仕事や、個人宅の作庭もしています。明治に入ってからは、京都府や京都市の都市公園や街路樹などの仕事もはじめています。
 ロンドン・ホーランドパークの日本庭園など、海外でも造園の仕事をさせて頂いており、現在、アメリカでも仕事をしております。アメリカの職人さんは自分の考えをはっきりお持ちで、職人どうしの調整にも力が入ります。
 公園や街路樹の仕事は、これまでは役所などが決めた内容で仕事を進めることが多かったのですが、最近は市民の皆さんの意見をお聞きして、まちに相応しい公園の内容や街路樹の樹種を決めることが多くなりました。
 子ども達が自分で植えた樹木を大切にし成長を見守り、自分の身長と樹長をくらべている姿は微笑ましいものです。とても良い情操教育のひとつになりますね。樹木もペットと同じく、可愛がってやると立派に大きく育ちます。





☆本日の担当:小林良洋


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2013年03月30日

2013年3月30日放送 三条特集

ゲスト:「三条に賑わいを」
    烏丸アネックスビル2階 鉄板匠 まんまるの月 三条店 店長
    中村 純一さん

nakamura_j.jpg こちらで開店して7年目になります。鉄板焼・お好み焼きの店です。お好み焼きは粉モンと言いますが、うちのは粉は普通の1/4しか入っていません。他は、粘り気があって栄養価も高いつくねいもと長いもを入れていますのでフワフワなのが特徴です。オーナーが東京で10年フレンチの修業をしてきたので、それを活かした料理や盛り付けをしています。ちょっと手間がかかりますが、オリジナルの料理でオシャレで講評です。たとえばキャベツのステーキは、アンチョビのクリームソースをかけて召し上がっていただくもので、とても人気があるメニューです。
 2月に京の三条まちづくり協議会が実施したイベント「三条スクラッチ」に参加しました。スクラッチを配る期間、使える期間をそれぞれもう少し長くとった方が、たくさんのお客さんに配れたと思います。18日にあった反省会を兼ねた交流会にも参加しました。いろんな方とお話しすることができて楽しかったです。こういったイベントにもっとたくさんのお店が参加して欲しいですし、協議会ももっと発展していって欲しいです。ただ三条を通っていくというのではなくて、三条を目がけて遊びに来るような仕掛けができたらと思います。たとえば、短い時間を区切ってでもいいですからホコ天にして、道路まで使った楽しい催しが出来ないでしょうか?せっかくの祇園祭のときにも、もっと何かできないでしょうか? 私たちのような若いものが動きますから、なにか実現していきたいと思っています。


■□■ 会員紹介 ■□■
「永年あたためてきた思いで建築の世界に転身」
合同会社TSUBAKI DESIGN一級建築士事務所  橋本 政樹さん

hashimoto.jpg 入会して1年くらいで、青年部会の研修担当で活動しています。以前はコンデンサーの研究、開発などで繰り返し実験をしていました。もともとデザインに興味があってその方向にシフトしたいなという思いがずっとあって、仕事をしながら勉強して今にいたっています。実験というのはどうしても閉じこもってしまう職場だったので、人とかかわっていく仕事をしてみたいと思っていたので今は満足しています。今春卒業する大学院では住宅専門の先生についていて、両親の家を設計してみないかという話になり自分のスキルアップのためにもやろうと思い、いま実施設計を始めています。趣味でバンドをやったりしていましたが今はなかなか時間が取れません。





☆本日の担当:内藤郁子


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2013年03月23日

2013年3月23日放送 「石巻の小さな漁村の復興支援」里海で暮らす人々

△▼△3月は「京都府建築士会設立60周年記念事業」をピックアップ△▼△

ゲスト:チームサケ 大関 はるかさん

ohzeki.jpg  私は日常、京都の有限会社「ひのでやエコライフ研究所」で働いています。ここでは家庭でできる省エネのアドバイスや実施事業をしています。仲間達が震災後すぐの3月18日に現地に向けて出発しました。その支援活動から始まり、その後、私も第2陣として現地に赴くことになりました。
 宮城県石巻市雄勝半島の船越は350名が暮らしていた漁師町ですが、ほとんどの家が流されました。亡くなられた方は9名でした。私たちが訪れた多くの集落は半島の先端部分の小さな漁村で津波により壊滅状況ではありましたが、コミュニティ意識が強く声を掛け合って避難されていました。どこの集落でも亡くなられた方は被害の大きさに比べて少なかったように思います。
 こちらで採れる屋根材の雄勝石は硯石で有名ですが、被災で加工が難しくなりました。ボランティアが瓦礫の中から見つけた石を男性が加工し、船越レディースの皆さんが絵を付け紐飾りを編み、すてきなペンダントやキーホルダーができています。
 私は11年の3月末から月に2度ほど通っていました。向こうでは人との距離が近く生に対する姿勢がリアルで、行くと大きな喜びを感じられるのですが、帰ってくると京都の日常があり大きなギャップを感じてしまうのです。行く頻度とともに、そのギャップが辛くなりました。 
 船越レディースの皆さんだけでなく、印象的な方がたくさんいらっしゃいます。中里孝一さんは復興に向けてのリーダーのような方です。震災直後から瓦礫の中を歩いてご遺体がないか、皆さんの大切なものがないかと、毎朝海を歩かれています。また、馴れないブログもこなされ貴重な発信を続けられています。震災で失ったものは多いけど、頂いた人の繋がりはすばらしいと言われます。半壊したけれど残った中里さんの家では、居間の時計の上にツバメが巣をつくっています。孝一さんは何もなくなった集落にツバメが戻ってきたことを喜び、寒いなかツバメのために窓を開け放ち、子育てを見守ります。農村には人の暮らしの一部となっている里山がありますが、それは湾も同じで、ここの人々は海とともに生きているのです。湾のことを誰よりも理解し、海から恩恵を受ける暮らしを震災後も続けておられるのです。いわば「里海」なのです。
 これからも、皆さんとは電話やメールのやりとりを続け、必要なことがあれば、さっと動ける「チームサケ」でいたいと思います。





☆本日の担当:衛藤照夫


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2013年03月17日

2013年3月16日放送 京都府建築士会60年を振り返る

△▼△3月は「京都府建築士会設立60周年記念事業」をピックアップ△▼△

ゲスト:
 (一社) 京都府建築士会 会長  衛藤照夫さん(写真左)
 (一社) 京都府建築士会 前副会長  田中俊介さん(写真中央)
 まちづくり委員会 元委員長 山本晶三さん(写真右)

etoh.jpgtanaka.jpgyamamoto.jpg
(衛藤) 昭和25年に建築士法が制定され、京都府建築士会は昭和27年に設立されました。各建築士会は地場の建築士の集まりですから、京都では歴史都市として伝統的な建築を守ることや、また新しい京都のまちをどうつくるかが大事な課題です。8支部と本部で活動しています。
 建築士会の使命は会員の資質向上と社会(地域)貢献活動の2つがあり、このラジオも地域貢献から生まれたのですが、地域と直結したまちづくり活動もたくさん行っています。
 建築行政に不安をもたれた姉歯事件の際には国も改革をすすめましたが、建築士会連合会も国交省と協力し、建築確認制度の改革や建築士の定期講習などに取組みました。建築士会では従来より倫理綱領を整備していましたが、倫理観は勉強して養われるものではなく、社会の中での活動で体現でき、社会貢献、地域貢献、まちづくりなどをやる中で向上していくものだと思っています。
(田中)私が建築士会に入ったのは昭和30年、約50年前です。入って10年ほどは会報誌を受け取るだけで、その頃はまだ青年部会もありませんでした。昭和48年の建築士会岡山全国大会で初めて青年建築士の主張を聞く会があり、私も参加せよということで発表をし、翌年には青年部会の創設準備会、50年には青年部ができました。51年には青年部長を務め、その頃からずっと大好きな建築士会で活動させて頂いています。
 当時青年部会には予算が付かなくて、無料のホテルのロビーで行政、設計、施工のものが、延々と建築や建築士会はどうあるべきかを議論したことが思い出されます。
 建築士会には色々な部門の人が参加しています。当時は設計監理というものが確立されていない時代でしたが、私は設計と施工がそれぞれ独立し切磋琢磨しながら良いものをつくる、そのための建築士の組織だと思ってやってきました。
 昭和60年には女性部会ができ、当初の32名から今では100名を超え、青年と女性が力をあわせた効果で立派な会になってきました。
 建築士会からの派遣で裁判所の調停委員も努め、専門性を生かし建築の紛争事案の解決に協力しています。これからも建築士会のお役に立てればと思っています。
(山本)平成6年に京都では平安建都1200年事業があり、建築士会のチームの1つとしてその前年から、三条通のまちと通りに取り組み始めました。当時、三条通は今では考えられないほど人通りが少なく、地域の人も建物や通りに目が向いておらず、町内会長さんを訪ねて話し合い始め、1年後のパネル展やシンポのあと、地域との繋がりを活かしたまちづくり委員会ができました。
 地域まちづくり支援では三条通のほか、修徳学区では地域自らまちのルールをつくって運営していく仕組みにも協力し、子供たちが住まいやまちを考える出前授業も15年ほど続けています。
 2012年の全国女性建築士連絡協議会京都大会で東北大震災被災三県の報告を聞き、震災の記憶を風化させまいと、震災放送も毎月続け、現地の建築士の方から当時や、その後の様子を伝えてもらっています。
(衛藤) 府民の皆さんは地域での暮らしというのがとても大切で、私たちはそこにかかわり皆さんとともあるわけで、震災放送もまさにそういうことだと思います。設計ではクライアントや近隣、まちとの調整が求められますが、そういう調整者として建築士が社会で機能していくことを願っています。設計だけではないあらゆる分野の建築士が集まってこの会を作っているということを大切にし、横型リーダーシップで皆さんと共に進んで行きたいと思います。





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2013年03月14日

2013年3月9日放送 60周年記念事業のご紹介

△▼△3月は「京都府建築士会設立60周年記念事業」をピックアップ△▼△

ゲスト:
 まちづくり委員会 委員長 西田教子さん
 まちづくり委員会 放送担当部会 上原智子さん
 女性部会 部長 遠島和恵さん
 青年部会 部長 江坂幸典さん

 まちづくり委員会では、「まちうつし」をテーマにした写真展を行います。「京都」という言葉から発想するものをカメラで日常の風景から切り取って頂き、多くの写真を集めて飾れば色々な京都が見えてくると思います。京都府民だけでなく全国の方から応募があり、小学校2年生から70代の方までの約500枚近い写真が集まりました。史跡名勝や人々を撮った写真、「これが京都?」と思うような写真までいろいろあっておもしろいです。
 放送担当部会では、東日本大震災以降の3月19日から毎月1回東日本の建築士の声を放送してきました。ラジオでは音声だけですが、福島、岩手、宮城、茨城、山形などの建築士会のみなさんが被災地の状況写真や活動の写真を送ってくださったので、お話し頂いた内容とともに紹介しています。大震災から2年たちますが、風化させないようにと思っています。
 女性部会では、3つの取組みをします。まず、間取りプランの作成コーナーでは、建築士が横について理想の間取りをつくるのをお手伝いします。また、スタンプラリーでは、ゼストの広場ごとのブースで建築や京都のことなどにちなんだクイズを用意しています。ミニハウスは、本格的な軸組構造の2分の1の模型を土台から屋根まで、ヘルメットをかぶってみんなで組み立てます。できあがった模型の中に入ってもらいますが、木の良さを感じてもらえると思います。
 青年部会では、「木の立体パズルに挑戦」という取組みをします。さいころのような木材を組み合わせて、形を作るということで子どもたちにものをつくる楽しみを味わって頂こうというものです。立方体の他、想像力をふくらませて頂くと動物など色々な形になります。





☆本日の担当:上原智子


posted by 京都府建築士会 at 17:40| Comment(0) | 建築・まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年3月2日放送 「きょうをたのしむ」をテーマに

△▼△3月は「京都府建築士会設立60周年記念事業」をピックアップ△▼△

ゲスト:(一社)京都府建築士会創立60周年記念事業 事業委員長
    黒木 幹雄さん

kuroki.jpg 記念事業の事業委員長を仰せつかり実施するにあたって、よくある建築士だけの式典にならず広く市民の方々へアピールできるイベントにしたいと提案し、昨年8月から企画と実施に向けて運営をしています。事業の開催テーマは、京都というまち、今日という日、というように幾つもの意味を込めて「きょうをたのしむ」としました。当日は、ゼスト御池の4つの広場を会場にして、端から端までを、建築士会がジャックします。
 まず御幸町広場では、青年部会が「木の立体パズル制作季語」、女性部会は「ミニハウスの組立て体験」などをします。いずれも参加型でお子様にも楽しんでもらえるように工夫をしています。次に寺町広場では、まちづくり委員会が市民の方々から写真を募集して展示する「まちうつし」。また、当建築士会と友好団体である韓国大邱建築士会の作品や、ペレットストーブの展示など。市役所前広場では、宇治支部ならではの茶香服(銘柄の飲み当て)や抹茶挽き体験などと、丹後・舞鶴・宮津など京都府下の各支部による各地の特産品の即売もあります。最後にメイン会場の河原町広場では、今年度より新設された京都建築賞(完成した建物が対象)の応募作品の展示と、今回のメインイベントであるTEDスタイルの 「AddKYOTO(えーできょうと)」。人々が行き交う広場に7名のスピーカーをお招きして、各々の素晴らしいアイディアや技能をプレゼンテーションしていただきます。予定しているのは、女性書家や染料店々主によるパフォーマンス、お寺の住職や料理と科学の研究者、あるいは電動車イスの開発者のお話。男子シンクロのプロチームの陸での演技に加えて、建築士会からは衛藤会長の他では聞けない話など、どれも楽しみです。





☆本日の担当:大霜英子+竹山ナオユキ


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2013年02月24日

2013年2月23日放送 三条特集

ゲスト:「モダンインテリアのイスを主役に」
    カフェショコラ(1928ビル2階)、(株)MIP
    太田 卓さん

ohta.jpg 本業はモダンインテリアプランニングで、長年家具やインテリア設計をしてきました。毎日新聞社の新社屋を設計してこのビルのオーナーとなられた建築家の若林広幸さんに、2階が空いたので何かしないかと声を掛けて頂きました。これまで人様のお店はたくさんプロデュースしてきましたが、飲食は全くの素人でしたが、一度自分でもやってみようと始めました。この建物は武田五一先生の作品で、アールデコ様式の素晴らしい建築ですが、その時に暖房や照明器具や火災報知器など、たくさんの配管がめぐらされていました。それらすべてを取り払って、何もない元の空間に戻したいと思いました。キャンバスのように一から自由に使っていただきたいと考え、お客さんが入ることでお客さんがインテリアとなり色となるように、壁や家具もアイボリーを基調にしました。
 ミッドセンチュリーモダンという1940〜70年くらいの時代のイスが好きです。ニューヨークの近代美術館MoMAやスイスのヴィトラデザインミュージアムに永久保存されているような素晴らしいイスたちに魅せられてしまいました。イスは身体にもっとも触れることが多い家具で、寛ぐときも食事をするときも何をするときもイスに座ります。限られた予算や空間のなかで、1脚だけ気に入った本物のイスを選んで頂いて、そこからテーブルを決め、壁を決め、キッチンを決め、家全体のデザインを決め、建物に及んでいく、という考え方をします。イスは、それが作られた特性や歴史・文化と共に、一生付き合えるものだと思っています。


■□■ 会員紹介 ■□■
「設計者の気持が伝わる建築写真を撮影します!」
 片山ストラテック(株) 主任研究員/NUMATA STUDIO/一級建築士
 沼田 俊之さん

numata.jpg 普段は大阪にある鉄骨製作会社の技術研究所で、鉄骨の溶接技術の研究や技術営業などをしています。その会社の社内報の竣工写真の撮影をしたことをきっかけに、建築写真を撮るようになりました。写真は小学校時代から好きで撮っていて、高校、大学と写真部に所属していました。現在、写真家としての仕事もしており、主に建築写真を撮っています。また、建築士会では「京都だより」の表紙写真撮影や60周年記念事業での「まちうつし」を担当しています。
 建築写真は建築家がデザインした空間を建築家の意図を汲みながら写真に記録する作業で、風景写真とは異なりデザインされたものを写真に切り取ります。デザイン空間の撮影はとても魅力的な活動で、これからも建築士としての専門性を活かし、造り手の気持がわかる建築写真を意識して撮影していきたいと思います。





☆本日の担当:内藤郁子


posted by 京都府建築士会 at 11:55| Comment(0) | 建築・まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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