ゲスト:赤ア建築研究所
まちづくり大学教授
赤ア 盛久さん
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そのような空家を例えばゲストハウスやシェアハウスなどで再生できないかということで、今までと違ったかたちでより価値のあるものにして再利用する提案をしています。
「空家をなくす・再生する」というのはあくまでも対症療法であり、根本的には「空家が発生しない」ために魅力的な「まち」にすることが大切です。もともと粟田学区は白川あるいは東海道沿いにできた集落で、白川を中心に地域のみんなの心をまとめる意図でまちづくりが始まっています。白川がきれいな理由は我々の先輩が寒い冬も川に入って掃除をしていたからで、その意志を継ぐ「白川を創る会」を自治連が中心になってつくりました。「創る会」というのは「守る会」ではなく更に価値をつけるという意味があります。住民の方の全員にアンケートをしたところ、9割の方が白川に関心を持っていることがわかりました。
ここには、京都で一番古い道標や近代的な水車を利用した施設の跡もあります。それらを整備して新しい散策路として、三条や祇園から岡ア公園あたりまで歩いてもらえるような地域にできたらなとみんなで話し合っています。今年の試みとしては白川全体の過去と現在と将来のジオラマを作って、この町をどうすべきかを話し合っていきたいと思っています。まちづくりは住民の方が中心になってすることが一番だと思います。
★☆★ 教えてスペシャリストさん ★☆★
「断熱の役割について」
有限会社 巧人舎 代表取締役 大田 勝さん
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エコポイントなど環境への意識の高い方にお奨めするのは、色々な種類の断熱材を組み合せて建物全体をすっぽりと包むような、経済的でトータルな断熱方法です。国としても、CO2排出量削減やエネルギー消費低減の必要性から、2020年に向けて新しい基準をつくり、省エネ住宅や低炭素住宅の建設を推めています。わが社ではいち早くその動きに向けた提案をしています。
断熱には、外側からの対策と内側からの対策の2つがあります。外側は建物を覆う方法ですし、内側は建物にできたスキマを埋める方法です。スキマがあると断熱効果が生まれないばかりか、結露などの原因にもなり、構造体を傷めることにもなりかねません。また、夏が蒸し暑く冬に底冷えのする伝統的な京町家でも、適材適所の断熱を提案しています。畳の下地の床断熱などをしっかりすれば、随分と快適に住まうこともできるようになります。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
☆本日の担当:中村真由美