『きょうと・人・まち・であいもん』
番組ブログ第3弾!


〜2009年11月の番組情報は、↓↓コチラ↓↓のアドレスをご覧ください
☆ http://kyoto-hitomachi.seesaa.net/

〜2012年12月の番組情報は、↓↓コチラ↓↓のアドレスをご覧ください
☆ http://kyoto-hitomachi2.seesaa.net/

2013年02月24日

2013年2月23日放送 三条特集

ゲスト:「モダンインテリアのイスを主役に」
    カフェショコラ(1928ビル2階)、(株)MIP
    太田 卓さん

ohta.jpg 本業はモダンインテリアプランニングで、長年家具やインテリア設計をしてきました。毎日新聞社の新社屋を設計してこのビルのオーナーとなられた建築家の若林広幸さんに、2階が空いたので何かしないかと声を掛けて頂きました。これまで人様のお店はたくさんプロデュースしてきましたが、飲食は全くの素人でしたが、一度自分でもやってみようと始めました。この建物は武田五一先生の作品で、アールデコ様式の素晴らしい建築ですが、その時に暖房や照明器具や火災報知器など、たくさんの配管がめぐらされていました。それらすべてを取り払って、何もない元の空間に戻したいと思いました。キャンバスのように一から自由に使っていただきたいと考え、お客さんが入ることでお客さんがインテリアとなり色となるように、壁や家具もアイボリーを基調にしました。
 ミッドセンチュリーモダンという1940〜70年くらいの時代のイスが好きです。ニューヨークの近代美術館MoMAやスイスのヴィトラデザインミュージアムに永久保存されているような素晴らしいイスたちに魅せられてしまいました。イスは身体にもっとも触れることが多い家具で、寛ぐときも食事をするときも何をするときもイスに座ります。限られた予算や空間のなかで、1脚だけ気に入った本物のイスを選んで頂いて、そこからテーブルを決め、壁を決め、キッチンを決め、家全体のデザインを決め、建物に及んでいく、という考え方をします。イスは、それが作られた特性や歴史・文化と共に、一生付き合えるものだと思っています。


■□■ 会員紹介 ■□■
「設計者の気持が伝わる建築写真を撮影します!」
 片山ストラテック(株) 主任研究員/NUMATA STUDIO/一級建築士
 沼田 俊之さん

numata.jpg 普段は大阪にある鉄骨製作会社の技術研究所で、鉄骨の溶接技術の研究や技術営業などをしています。その会社の社内報の竣工写真の撮影をしたことをきっかけに、建築写真を撮るようになりました。写真は小学校時代から好きで撮っていて、高校、大学と写真部に所属していました。現在、写真家としての仕事もしており、主に建築写真を撮っています。また、建築士会では「京都だより」の表紙写真撮影や60周年記念事業での「まちうつし」を担当しています。
 建築写真は建築家がデザインした空間を建築家の意図を汲みながら写真に記録する作業で、風景写真とは異なりデザインされたものを写真に切り取ります。デザイン空間の撮影はとても魅力的な活動で、これからも建築士としての専門性を活かし、造り手の気持がわかる建築写真を意識して撮影していきたいと思います。





☆本日の担当:内藤郁子


posted by 京都府建築士会 at 11:55| Comment(0) | 建築・まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月19日

2013年2月16日放送 石巻市での復興支援 「短かった半年」

△▼△震災特別放送 被災地で活躍する建築士の声△▼△

ゲスト:京都市都市計画局公共建築部整備支援課 主任
    松本 和幸さん

matsumoto.jpg 京都市から石巻市に派遣され復興支援に赴きました。募集に手を挙げ選抜されましたが、一大決心ということではなく、被災地の状況に何かしたいとの単純な思いで出会えた機会でした。震災の年の9月30日から、翌年の3月末までの半年間の復興業務は、長いイメージはありますが、実際にはあっという間の半年間でした。
 JRで仙台に着いた時は京都市よりきらびやかな印象でした。しかし、夜、高速バスで現地に着くと薄暗く、地盤沈下の影響か側溝から海水が溢れ、大変なところに来たと責任感に震えました。復興の進んでいる仙台市との違いに違和感を感じざるを得ませんでした。
 派遣前には、復興住宅関連の仕事と言われたのですが、実際にはその手前の段階で、地震より津波の被害が大きくて、被災場所にはすでに仮設住宅が建っており、復興住宅を建てる場所はありませんでした。しばらくは応急修繕業務をまとめ、報告書にするという災害査定をしていました。
 業務は事務手続きに邁進する日々でした。派遣期間が秋から冬でもあり、仮設住宅の寒冷地対策についての問題が多く見られました。仮設住宅の建設は県がしますが、中身の改造は市が、市民の要望との狭間でうなりながら対応していました。また、復興の進め方については、一刻も早く進めるべきという声と、時間をかけてもよいまちづくりをとの両論がありました。自分としても結論がでていません。
 支援のあり方については、現場の要望と派遣元の考え方に微妙なずれを感じていました。復興は1年、2年のスパンが必要で、派遣側の都合とのマッチングは難しいと思います。また、現時点では多くの人数が派遣され、今では120人迄増えていると聞きます。しかし、一方では4、5年後には風化するのではとの現地の不安もあります。
 仙台の建築士会員大竹氏がいう、援助を受ける受援力が必要という話はまさしくその通りと思います。受け入れる側に受け入れる体制ができていなければ支援の歯車がうまく回転しません。この受援力は、組織的に人材育成ができる環境の有無によると思います。
 違った都市での人々との触れ合いは新鮮でした。当初はひどい被災状況が刺激的でしたが、後半はまちが造られていくことに感慨を覚えました。機会があればまた行きたいと思います。





☆本日の担当:衛藤照夫


posted by 京都府建築士会 at 14:00| Comment(0) | 建築・まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年2月9日放送 暮らしと地場産業を支える第三次産業

△▼△2月は「京北・中川地区のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:中川自治振興協議会 文化的景観指定推進委員会 委員長
    岩井 吉彌さん

iwai.jpg 私の家は代々家業が林業であり、この北山杉で有名な中川地区で生まれ育ちましたが、自身は兼業であり、仕事柄海外に行くことも多く、外側から林業のあり方などを見る機会に恵まれました。北山杉は日本を代表する産業でありますが、ここ20年でぐっと需要が減っております。床柱だけでなく玄関や洋間に使えないか、また家具や木工品に使えないか、また中国への輸出など産業の開拓を試みていますが、未だ光が見えず困っています。年月をかけて大事に育てられた杉の価値は容易には伝わらず、需要がなければその技法を受け継いでいくことが難しく、需要の減っているなかで、どうやって途切れることなく受け継いでいくのかということが大問題になっています。
 北山杉産業だけでは村の経済が成り立たないことから、文化庁の文化的景観制度(原風景として農山村の景観を残すという趣旨の制度)で北山地域の観光事業を興せないかと力を合わせてやり始めています。これはタクシー運転手の方から「北山はよろしいな。京都観光の後に北山を通ると、がらっと景色が変わりお客さんが感動しはります。」というお話を聞いたことがヒントとなりました。また、川端康成先生の「古都」の舞台となったということもあり、生活臭のあるところが良いといわれます。
 600年も続く林業の歴史のなかで、新しい産業は皆の賛同を受けることがなかなか難しいですが、徐々に外部の方を含め多くの方が理解してくれつつあります。暮らしを守るために第三次産業を興し、それが第一次産業を支えることになると考えています。


★☆★ 教えてスペシャリストさん ★☆★
「すまいの断熱・雨漏り調査 おまかせください!」

ゲスト:まるふく産商(株)
    下戸 達也さん

orito.jpg その他に担当している業務に、建物の漏水診断があります。「赤外線建築科学診断」といい、温度センサーカメラで撮影し、パソコンにデータを取り込み、状況をリアルタイムに確認します。屋根は温度が高いので赤く、表面温度が冷たいところは青もしくは黒く、問題のないところは緑に写ります。雨漏りや漏水のある部分は、表面温度が下ります。外部の屋根・屋上・外壁だけでなく、内部の床・壁・天井も同じように診断できます。浴槽の防水層の診断も行っています。外壁やサッシ枠や屋根からの雨水の浸入により結露した部分や「みずみち」を調査することにより、原因部分をつきとめます。補修工事が完了した後に確認のため再度診断します。ただし、検査のためには、気温が10℃以上で晴れの日であることが必要です。また、金属性の屋根材と外壁材、および瓦と茅葺の屋根は、赤外線では温度変化を調べられないので検査できません。建築構造や建築設備ともに建物の漏水診断(建物の健康診断)を定期的に実施して、適切なメンテナンスで、快適で安全に建物を大切に長く利用してもらいたいですね。





☆本日の担当:小澤えみ


posted by 京都府建築士会 at 13:59| Comment(0) | 建築・まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月02日

2013年2月2日放送 中川地区の保存と活用について

△▼△2月は「京北・中川地区のまちづくり」をピックアップ△▼△

ゲスト:京都府立大学大学院・生命環境科学研究科 環境科学専攻 教授
    大場 修さん

ohba.jpg 6年前に京都市文化財保護課からの依頼で「京都市北部の文化的景観」の予備調査的なものがあり、この中川地区を取り上げました。町並みや集落を専門に研究している私にとっては、この地区の杉丸太小屋がずらっと並ぶ圧倒的な存在感と景色には昔から惹かれていましたので、きちんと調査が出来るチャンスが得られたということで、喜んで調査をしました。
 調べていくと色んな面白いことがわかってきました。杉丸太小屋は丸太を乾燥させるために軒下に並べるのですが、その関係で非常に軒の深い建物になっています。1階は意外に小さいのですが、2m程の庇が四周に廻っており、その上に2階がのっていて、2階の上にまた大きな屋根がのっています。そのために非常に頭でっかちな「やじろべえ」のような形で、大変ユニークで独特な建物の形式を持っています。深い軒を支えないといけないので梁が二重に持ち出されています。その構造の面白さは近づいて見ると圧倒されます。
 建物の棟には、大工さんがいつ建てたか、施主は誰か、というようなことが全部墨で書かれています。建物の履歴がきちんとわかるので文化財としての価値も高いものです。近隣にも類似の施設はありますが、中川地区は集中しており、群をなして集落の景観を作っています。
 集落としてきちんと文化財的な価値を明らかにし、保存の手だてをとって、同時に上手く活用をして頂きたいと思います。今はほとんど使われていない小屋が増えています。カフェやレストラン、ギャラリーなど商業的な施設利用も今後積極的に検討して頂きたいと思います。そういった活用で、集落の魅力も高まっていくのではないかと思います。中川地区の杉丸太小屋の保存と活用について、建築士会さんの取組みに期待しております。


★☆★ 教えてスペシャリストさん ★☆★
「すまいの断熱・雨漏り調査 おまかせください!」

ゲスト:まるふく産商(株)
    下戸 達也さん

orito.jpg 当社の業務のひとつに、「セルロースファイバーによる断熱材の責任施工」があります。新聞紙を細かいチップ状にしリサイクルした断熱材です。新聞紙はボーイスカウトなどで屋外キャンプの時に、緊急防寒用として準備されていますね。木製繊維が生きているので、断熱性、防露効果、調湿効果、防音効果があり、自然素材の断熱材に近いものです。ホルムアルデヒドとVOCの放散は、無垢の木材とほぼ同じです。硼酸で処理され木質繊維のもつ吸放湿性がカビや菌の発生を抑止し、害虫に対しても効果があります。難燃処理によって、万一火災にあっても延焼しにくく、有毒ガスの発生もありません。撥水処理もされていて、わずかな雨漏りなら安心です。私も認定されていますが、業界のJCA認定を受けた技術者が責任施工し、無結露20年保証です。床と壁と勾配屋根下には木材等のボードと防水通気シートの間にブローイングして充填し、天井では天井仕上材の裏に設置した防水通気シートの上にブローイングして敷き詰めます。セルロースファイバーの断熱材は、断熱材として再利用も可能です。もともと自然素材ですので、処理をすればいずれは土にかえります。適切な断熱材工事で、快適に省エネルギーに暮らしたいですね。





☆本日の担当:大霜英子


posted by 京都府建築士会 at 22:12| Comment(0) | 建築・まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。